コールドスカルさんはマディソン・スクエア・ガーデンがお好き
鈴木みのるを破り、準々決勝への進出を決めたSANADA。
ユニットのリーダー内藤が敗退し、更には相棒のイービルも一回戦で消えた状況の中、ロスインゴでエントリーされたメンバーで唯一順調に勝ち上がるのはこのSANADAのみとなっています。
顔も良く体も素晴らしい、加えてキャラも人気、とどめに独自のマイクパフォーマンスまで最近は手にしたこのSANADAが優勝するのもなんらおかしくない。
そしてなんといってもSANADAが持つ『物語』、他の人気レスラーでもなかなか持ち合わす事のできない大きなストーリーを彼は辿っているのはかなりの魅力でしょう。
2005年の新日本プロレスが行った公開入門テストにおいて、SANADAこと真田聖也の姿がそこにはありました。その時の入門テストには内藤とYOSHIHASIも同じくして受けていたのは有名な話です。結果は真田は不合格。内藤は合格、しかしこの時からロスインゴへの因果は始まっていた、という事になるのでしょう。
辿る道は違えどいつか交わるその運命、これこそ『物語』と呼ぶにふさわしいのではないでしょうか。
SANADAストーリーについての詳しい記事はいづれ書きたいと思っています、SANADAが優勝するか、IWGPベルト戴冠するかのいずれか記念すべきタイミングでがっちりと。
なので今回は省略して簡単にだけ書き足しておきます。
憧れだった新日本プロレスへの入門は夢破れた真田聖也ですが、2006年に武藤塾(当時、武藤敬司が主催していた新人発掘オーディションなる企画もの)へ応募、見事合格しそこから全日本プロレスへ入団。
全日本時代は若手のホープとして活躍、団体からも師匠である武藤敬司からも大いに期待されるまさに全日本の逸材でした。(この武藤敬司の遺伝子を宿すSANADAですが、この遺伝子をその血に流すレスラーはもう一人居ますよね、そうですエース棚橋です。SANADAと棚橋、この辺もSANADAストーリーには見所ありと言えるでしょう)
しかし目まぐるしい団体の経営状況の変化や内部問題などが起き、武藤敬司が全日本を退団、そして2013年に新団体レッスルワンを旗揚げ、そこに真田聖也もついていく形になります。
新団体でも真田はエース級の待遇でしたし、真田の活躍は全く問題の無い所でありました。
そんな中、真田は海外のTNAという団体に参戦します、これはあくまでも全日本プロレス所属のままなので要は海外修行を兼ねた海外遠征といった意味合いだったと思います。
真田にはより一層の経験を積ませたいという団体の考えであり、それだけ真田は期待されていたという事でしょう。
ところがです、なんと2015年に真田は突如の電撃退団。一転してフリーとなった真田はそのまま海外のインディ団体へと参戦へ移行します。この海外参戦中、実は渡辺高章とタッグを組む機会があったのです。そう、渡辺です、後のキング・オブ・ダークネスさんです。
ここでもロスインゴの因果は人知れず廻っていたわけなのですね。
まさにデスティーノ!もとい、『物語』と言えるでしょう。
2015年の暮れに帰国した真田はしばらくフリーとして多方面に参戦します。
この時点で新日本プロレスに電撃参戦することを予想できていた人は一人も居なかったのではないでしょうか?
翌年2016年、ここからはもはや書く必要はないでしょう。
2016年4月10日、真田がSANADAに生まれ変わった日。
ロスインゴ・ベルナブレス・デハポンの因果に導かれし者達、第四の使者の呼び名はコールド・スカル。
氷河の仮面を被ったはずのSANADAは今、リング上で告白しています。
これもまた、予想できていたファンは誰一人として居ないでしょう。
物語を予想するって本当に難しいですね。プロレスにおける成功のカギの一つとも呼べるキャラクターチェンジ、これもいずれ書くSANADAストーリーの記事において重要なポイントになると思います。
とりあえずSANADA選手が優勝してくれないとそれも書けませんので、引き続きNJC2019を注目するとしましょう。
決勝戦は一体どんなカードになるのでしょうか、楽しみです。