こんばんは、筆者のザ・クスノキです。
私達にとっての“真夏”が終わり、夏の終わりの余韻にすぐさま襲われると思っていましたが、まだ真夏が冷めません。
すぐに冷めない理由は前記事の通り、ドラマチックが新章への駆け足を既に始めてしまったからです。
選手として戦いに身を投じる事が叶わずにいる状況の中でも、柴田勝頼は“プロレス”を辞めてはいません。
長期欠場を余儀なくされた後、ひとまず日本のリングを離れ、LA道場という海の向こうの新天地に身を置いた柴田勝頼。
新日本プロレスの可能性を自らの手で広げる為、そして自信が信じる新日本イズムを柴田イズムとして手掛けることにやりがいを掴もうとする中、彼はリング内の戦地で戦えぬ欠場中の身でありながらも自分のやっている事は全て『プロレス』なんだと言う。
“これもプロレスなんですね”
道場のヘッドコーチとしてインタビューを受けた時、柴田勝頼はそう言いました。
吐き出す言葉までドラマチック。
ファンの憂いをよそに彼の振る舞いは発言に及ぶまでいちいちドラマチック。
リング内に立てなければプロレスラーじゃないなんて誰が言った?
これまで散々リング上で肉体を消耗し、血を流し骨を削ってきた人間が怪我を負い欠場中になればプロレスラーじゃなくなるなんて誰が決めつけたのか?
柴田勝頼の言うとおり、
そんなことはない。
産まれた時から新日本プロレスの男。
産まれた時からドラマチックな男。
柴田勝頼にとっては生き様がプロレス。
感情の端々までプロレスの火柱で煮えたぎっている男はいつか選手を引退したとしてもプロレスは終わらないのかもしれない。
父・柴田勝久さんの様に、引退後はレフリーをしたりなんてする可能性もあるかもしれませんが、柴田勝頼がどんな立ち位置に居ても彼は“プロレスラー”であり続けるのだと私には思えるのです。
私だけじゃありませんね、ファンの皆様全員がそう思っているはず。
今回の記事では前回の記事から立て続けにドラマチックシリーズをお送りします。
前回の記事はこちら⇒
まさにドラマチックの号外、柴田勝頼のバックステージコメントの一幕のみを切り取ってまさかの号外記事です。
他にも話題は色々とあるにも関わらず、自分でも呆れる位のドラマチックへの執着ぶり、KENTA選手の裏切り&BULLET CLUB加入後の柴田勝頼のバックステージコメントを観たそれだけの記事。
たったそれだけの事でも記事に起こしておきたい私のこの衝動は一体何に例えられましょうか。
上手く例えが捻り出せないままに本文に入っていきましょう。
本文?
そうなんです。申し訳ありません、ここまで前置きです。前置きだけでドラマチックという言葉が何回出てきたんだとうんざりされた方もおられるかもしれませんが、そこほ我慢をお願いします。
前記事でも注意書きしたとおり、読み手の皆様もどうか受け身を。
たとえ頭から落とされる直下式を食らったとしてギリギリなんとか受け身を。
そういえば、、、、
話は一瞬脱線しますが、受け身といえば。
下記の画像を見て下さい、ジェイ・ホワイトの必殺技スイッチブレードが内藤哲也選手を切り裂いた時のクライマックス場面です。
決着を確信し、ジェイ・ホワイトには珍しく技に入る前の雄叫び。
相手の手を離さないまま、無理矢理抱き起こす。
技のセット完了へ。
遠心力。とてつもない遠心力です。
これは相手を投げる投技ではありません、相手も空間も全て巻き込んで円環へ誘う技。
いざなわれた相手は切り裂かれるのみ。もう一度言います、投げ技ではありません。しいて言えば裂技。
問題は次の場面です。
食らった内藤哲也選手にご注目。
↑↑これは本当に受け身の範疇なのでしょうか…?これでも受け身をしっかり取っていると言うのであればまるで頭と首で受け身を取っていると解釈すればいいのでしょうか…。
(※受け身は本来、頭部や首へのダメージを軽減させるためのものです。それなのに受け身を頭で取る等という本末転倒な受け身の技術が存在するのでしょうか…???)
謎は謎のままに。
さて、脱線を戻しましょう。
バックステージではシンプルな柴田勝頼が居ました。
“あいつをこのリングに挙げる為にどれだけ俺が苦労したか、あいつはこれっぽちもわかってねぇよ”
確かに、柴田勝頼の繋がりで新日本プロレスへKENTAが辿り着いた事は明白です。橋渡しをするに当たってすんなり事が運んだかどうかは不明ですが、柴田の言葉通りに考えを巡らせてみれば色々と交渉と段取りに尽力したのでしょう。
“でもいいんじゃねえの、自分の道を見つけてお仲間もたくさん増えて。いいんじゃねえの”
自分の道。
KENTAの道は本人が決める事ですから、いつまでも『柴田勝頼のおかげで新日本プロレスに来れたKENTA』のままでは確かにKENTA自身も歯がゆいところ。
うざったい気持ちはいずれ時間の問題です。対処すべきは自信の処遇を早めに打診し、実行あるのみ。だけどその糸口がユニットへの加入という安直な方法を使ってよかったのか、使うにしても奥の手とするべきだった。後々のために温存しておくべき手段としてまだ取っておいてもよかったのではないでしょうか。
“一つだけ言っておく、どこのリングに居てもKENTAで居ろ”
面白い事言いますね、しかしここまで実直なニュアンスがあるでしょうか。
お前はお前で居ろ、俺は変わらず俺で居るから。取り巻く環境が変わっても、自分の個性は忘れるな。友達としての忠告ではなくプロレスラーとしての忠告なのだと思います。
シンプルなまま劇的な言葉を繰り出してくるザ・レスラー改めザ・ドラマチッカー柴田勝頼。
ここまでくるともはやドラマチックを越えたネオ・ドラマチック。
ドラマチックのレベルがまた一段上がってしまったようです。
それにしても、バックステージでの対比は素晴らしかったですね。ここまではっきりと対比を見せつけられるとある種の感激すら覚えます。
2人のプロレスラーが時間軸を交差させながら道筋を示す。しかし示したコンパスは1つとは限らない。
プロレスは長く観測すればするほど良いとはよく言ったもので、柴田勝頼とKENTAのプロレスラーとしての関係性がこうなるとは誰が過去の時間軸において予想できていたでしょうか。
いや、言い換えます。予想や考察なんて曖昧で簡単なものです、過去の時間軸において確信をもって断言できていた人はどれだけ居たでしょうか。予想じゃなく断言を。
ところで、今回の柴田の登場で柴田勝頼のリング復帰を口にするファンも多いでようですが、私はそこは慎重になってほしいと思っています。
思い出して下さい。
当時、柴田勝頼が緊急搬送されたあの当時を。対戦相手のオカダ・カズチカによって起こされた負傷じゃありません、柴田自身がそれまでに蓄積させたダメージが遂に暴発したのが一番の原因です。
プロレスにおいて危険な技の応酬や柴田の様に己の肉体をあえて危険に晒すことでプロレスを表現する危険性については観ている側もどこか不安になりファンの間では一時の議論にまでなっていました。この柴田の負傷が話題のきっかけとなり。
プロレスラーはプロなんだから大丈夫?
プロレスラーは受け身の練習をしているから素人が口出すことじゃない??
じゃあ誰が歯止めを効かすのですか?
団体も選手も、観る側が興奮すればするほどそっちに引っ張られる傾向にあるのです。そりゃ観客のニーズがどこにあるかが最優先ですからね。
高橋ヒロム選手にしたってそうです。
復帰を願う声を挙げるのはファンとして当然ですが、高橋ヒロム選手も明らかに過激な技に試合の盛り上がりを賭ける選手だった。
負傷したのはたまたまの事故であり偶然の一言で済ませていいのでしょうか。
負傷した選手達のカムバックを待望するのは純粋なファン心理ですが、柴田勝頼の場合は生死に関わる負傷だったわけで、確実に大丈夫という医師のお墨付きが得られないならどんなに時間が経過していたとして復帰をさせては行けないのではないかと私は考えています。
盛り上がればそれでいいという方向性だけを最優先では事故の再発は減らせません。ゼロにはできなくても、考え方の整理は必要です、団体側も観る側も。そして選手も。
でもこれもまた、私の勝手な意見です。
復帰した柴田勝頼を早く観たくはないのか?と問われれば、正直観たいです…。
でも意識としてそれぞれの中にこういった注意喚起は潜在させておく事自体は別に無駄じゃありません。プロレスだけじゃなく、危機意識という観点は大事な話ですからね。
この話に関してはまたいずれ記事で触れるかもしれません。
そうそう、書き足し忘れておきました。柴田選手のネオ・ドラマチックなコメント締めで今回の記事は締めに入らせて頂きます。
“ただこれだけは言っておくよ、
人の顔を蹴ろうとする時に、転ぶなバカヤロウ。
以上!”
今後も柴田勝頼の介入がどのタイミングで起こるのか、ネオ・ドラマチックから目が離せません。
◆ここまで読んで下さり本当にありがとうございました。
もしよかったら次回更新にも覗きにきて下さい。
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