新日本プロレスを物語る!

新日本プロレスという最高の『物語』、それは必然と偶然が織り成す感情のドキュメント!主役は、レスラー全員です。

新日本プロレスという最高の『物語』、それは必然と偶然が織り成す感情のドキュメント!
主役は、レスラー全員です。

ザック劇場&激情 【G1climax29】

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こんばんは、筆者のザ・クスノキです。

 

前回の記事更新から約10日も経ってしまいましたが、G1の配信に関しては全日チェックしておりました。やはりこのシリーズはシングル戦の連続であり、更に普段ではなかなか見る事も叶わぬカード組み合わせ盛り沢山。

 

それもあってブログでちょっと書きたいなぁと思う話題に事欠かかずでしたが、何度も書きたい話題のメモ書き(通称KUSUNOKIメモ)だけが増えていくばかりで実際に記事に起こそうとする時間がなかなか取れず、夏の暑さにやれら、多忙の波を乗りこなせずに更新の空白を目立たせてしまいました。

 

しかしながら、やっぱりここは書いておきたいなと思う気持ちは簡単には消えないもので、最近の話題のメモ書きから一つチョイス。

そんなこんなで、今回の記事で書かせて頂くのはザック劇場についてです。

 

なんのこっちゃだとお思いの方が多数でしょうね。
本来であれば、この熱戦・烈戦・超激戦が続く連日のシリーズの中、やはり試合内容について話題は触れるべきなのですが、今回はあえて路線を外しザックセイバーJr選手のバックステージで繰り広げられているザック劇場にフォーカスを当てます。f:id:njpstory:20190627225928j:plain

 

彼は本当にクレバーな選手です。試合巧者だけに留まらず、自身の世界観を印象強くさせ為に自分の感情表現を惜しみません。

 

私が今回名づけたザック劇場というワードにつきましては、このG1シリーズにおけるザック選手のバックステージでのプロレス的発信行動が際立っています。

リング上での戦い、そしてリング外での戦い。今回は後者に当ります。

 

バックステージで一体何と戦わなければいけないのか? 

それは我々観る側との戦いです。

 

プロレスラーはある意味総合評価を要求される事がしばしばあります。

 

試合内容、表情、言動、入場シーン、etc。

 

試合中の動きは良いのに表情や雰囲気、言葉による表現数値が乏しい等といった評価のされ方はプロレスの独特な味わいです。更に独特という切り口でいくなら、入場シーンだけで金が取れる等といった評価もプロレス界ではよくある標語でもあったりなど。

 

試合内容一つとっても、激しい攻防もあればコミカルな寸劇で個性を図ったりと、選手それぞれが自分のキャリアをどう選択するかもファンにとっての楽しみ方の最たる物。

 

しかしこれらは確固たる評価基準は無く、どの角度からどう評価されるかは非常に曖昧でしかない歪さをはらみ、それは理不尽な観測者による連続する語り口とも言わざるを得ません。


ここで理不尽という言葉を使ったのはいわゆる「手のひら返し」の連続である様に思えるからです。

 

だからこそ面白い

だからこそ、いつ、どこで、どの選手がどの様に評価されるかは予測不可能。

選手も観る側も全部丸っとひっくるめてそれはまさに制御不能な奴らなのでしょう。連続的観測にいくら時間を費やしたとしても、そこには安定の評価表は見定められません。

 

さて、G1クライマックス29が始まり折り返し地点を過ぎた所に来ましたが、星取表を観る限り現時点でザック選手の優勝への道のりはもはや絶望的となってしまいました。

 

そうです、それなのにあえてこのザック選手に今回はフォーカスを当ててみる。もっと言うなら今回に限ってはなんとザック選手の試合内容にすら触れず、バックステージでの振る舞いのみ取り上げる。

 

これは愚行でしょうか?

 

いえ、違います。これこそが“物語る”という真価なのです。

試合の結果云々だけがプロレスではなく、リング上以外にも舞台を敷く事こそが物語の楽しみ方というプロレス的エンターテイメントの妙なのです。

 

それではこのG1シリーズにおけるザック劇場inバックステージを覗いてみましょう。

 

 

 

 

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“ボリス・ジョンソン!”

 

 


んん????
なんだ?どうしたのでしょう!?

これは一体何が始まったのでしょうか??


椅子を壁に投げつけ何やら人名を叫ぶザックセイバーJr。
いきなり唐突な世界観の開幕です。

 

 

 

 

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あいつが英首相に就任するなんて!

 

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あいつが英首相に就任するなんて!

 

 

 

 

英首相??就任??
理解が追いつきません。確か、、、ここは、、、プロレスの会場ですよね・・・?

 

 

 

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クソ!あの野郎!

 

 

 

 

英国の匠の異名を持つ紳士のはずが、こんなにも口汚く誰かを罵ります。

先ほど叫んでいたボリス・ジョンソンという名の者への罵りと見ていいのでしょうか。


ザック劇場の真相解明はここから加速していきます、さあ続けましょう。

 

 

 

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俺はブリティッシュ・ヘビー級王者だからイギリスのニュースもチェックしないといけない

 

 

 


イギリスのニュース?
イギリス最高峰のベルトを保持するザックの口から段々と具体的なワードが吐き出されていきます。

 

 

 

 

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俺はお前らプロレスおたくと違って世界情勢にもちゃんと目を向けている

 

 

 

 

世界情勢??
先ほどのイギリスのニュースというワードを何やら繋がっていくようです。

 

 

 

 

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一体イギリスの未来はどうなってしまうんだ?

 

 


イギリスの未来、ニュース、世界情勢。
これだけのピースが揃えばもうお分かりの方も多々いるでしょう。そうです、ザックのこの怒りのバックステージはなんと祖国イギリスへの憂いを持ち込んだもの。

 

 

説明を少しばかり足しましょう。

 

先日、イギリスでは与党たる保守党の党首選が行われ、そこで新党首に就任したのがボリス・ジョンソン氏。ザックが怒りの椅子投げの際に叫んだ名です。

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ここ数年、イギリスはEU離脱を巡って国政は荒れ、国民の間では不信感が募る一方。しかしこの問題は単純な政治不信の騒動などではなく、元を辿れば国民投票時の国民の無責任さにも非は見て取れます。


お祭り騒ぎな感覚で国民投票に臨んでしまった国民側の思慮の準備不足や浅さにも問題はありまして、複雑な問題構造が起きてしまっているのです。もちろん全体ではありませんよ、最前から重く慎重に捉えていた国民も多く居たとは想定されますが、国民投票の問題定義になった事は事実です。

 

政治に関して掘り下げる作業は私には無理ですので、ここで説明は止め詳しい情勢を知りたい方は政治ニュースの検索へ。

 

つまり、このボリス・ジョンソンという政治家が首相に就任した事実がどうやらサック選手にとっては望まぬ党首選結果になってしまったという事なのでしょうね。

 

そしてなんと、このザック選手の憂いは祖国に限定した枠内では無かったのです。


続きをご覧頂きましょう。

 

 

 

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イギリスが不況に陥れば日本にも影響は及ぶ

 

 

 

紳士です

ダークな英国紳士ではありますが、やはりここでの振る舞いに気品を忘れない。ちゃんと我々日本への警告も紐付け、ある意味感情の共有を促す計らいを取ってくれているのかもしません。


他人事じゃないんだぞ、と。

 

 

 

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にしてもまた勝てなかった、

まだ2点だ!

 

 

 

やっとG1の話をしてくれましたね。これは一体何を私達は聞かされているんだと頭の混乱を招いてしまいそうでしたが、、、そうですよ、ザック選手、あなたの勝ち点は残念ながらまだ2点です。

 

そこが最も憂うべき所なはず。。。

 

 

 

 

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残り4試合だから10点は可能性がある
でもジョンソンが首相になった現実は変えられない!

 

 

 


・・・・また政治の話してる。

 

 

 

 

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そのニュースのせいで全くG1に集中できない

 

 

 


なるほど。納得です。これは深く納得。

 

そうか、そうだったのですね。ザック選手がこのG1で勝ち星をなかなか獲得できていない理由はこれだったのです。まさか、国の情勢への関心に翻弄され試合に集中できていないという状態。

 

これではいくらザックセイバーJrでもコンディション作りに精細を欠き、何よりもメンタル作りに失敗してしまったのでしょう。まさかのザック選手の本音が吐露。

これこそが感情のドキュメント、ザックセイバーという物語にはプロレスの話題だけでなく政治的話題まで関与してくる世界観

 

イギリスの情勢が不安定になればザックも不安定、反対に祖国の動向がザック自身の政治思想にはまってくれていればザック自身も安定する。

 

彼のプロレスはもはや感情の体現そのものと言えるでしょう。

 

私情ではありません、あくまでも祖国への憂い。かといってプロレスに関係あるのか??という意見も出るやもしれませんがザックの劇場ならぬ激情と捉えれば、まさにこれもまたプロレスに必要不可欠な感情です。

 

 

 

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俺は保守党に夢を壊されたんだ
この恨みを晴らしてやる!

 

 

 

 

独特の世界観、言い直せば独特のプロレス観

彼にしか紡げない劇場&激情。インテリジェンスとブラックユーモアを織り交ぜながら、観る側に混乱と一喜一憂を投げかけてくれるダーク紳士の振る舞い。

 

プロレスを楽しみたいなら、俺の世界観を楽しめと言わんばかりの傲慢さがザック選手の真骨頂なのだとはっきり断言できるでしょう。

 

ここまでザック選手の劇場画像を並べて改めて思うのは、コメントの切れ味だけでなく表情もずば抜けて良い。活字だけでもインパクトを残せるものなのにしっかりと表情をセットにする。簡単ではありません、表情は修正の効かない生モノですから自分の中でどこまで感情を形にできるかなんて、それこそその瞬間のキラメキなのですから。

 

私は選手の表情に注視するのがとても好きです。


動画でも静止画でも、とにかく場面ごとに選手が一瞬を彩るかの如く表情を繰り出すその瞬間はプロレスの醍醐味だと考えており、そこにどんな感情を観る側が乗せるか、感じ取るか。

物語は決して一方的なセンセーションではなく、読み手の概念に託す余幅が少なからずあるように私は思えてなりません。

 


勝つ者、負ける者。


優勝する者、優勝できない者。

 

そして、バックステージで戦う者

 

あなたの評価の仕方が、そのままプロレスの楽しみ方そのものなのです。

 

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読んで頂きありがとうございます。

少しでも新日本プロレスを楽しんで貰えたら嬉しい限りです。

 

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追伸

バックステージといえば、このG1シリーズで今の所最もキュートで賞を獲得している選手が居ます。それはジェフ・コブ選手です。

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勝利の後は『リアルゴールド』が飲みたい

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良い笑顔。

 

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 ガチ・ムチ!

 

 

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彼を起用すればプロレスファンが一人本以上ずつリアルゴールドを買うはずです。

 

 

 

 

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