私達の深刻な病、レインメーカー中毒NJC2019の幕は下りましたが、既にアメリカ合衆国のMSG大会への開催に向けてカードが出揃いました。
それまであとは静かに待つのみ、とはいきません。NJC2019の余韻を楽しみつつ、今回のNJC2019において引き続き記事を書いていけたらなと思っています。
オカダ・カズチカが大本命というフレーズ通りにトーナメントの優勝を遂げ、レインメーカーの逆襲という物語を推し進めようとしています。
しかしそれは再生の物語というよりは、「物語の停滞」になってしまう可能性もあるのでは?(前記事にも少し書きました)と私は少し感じつつも、オカダがもたらしたハッピーエンド感には感服させられました。いやほんとに、あそこまで後味の良さを観てしまっては、内心どこかでオカダが優勝してよかったかもと思ってしまいそうな自分がいます。
でも私はそこを堪えますよ。オカダの大ハッピーエンド感に屈してはダメです、これでよかったんだという安堵に陥ってしまってはもうそこから這い上がる事はできないかもしれません。
ある種、現在のオカダ(それとエース棚橋も)がもたらすハッピーエンド感は見せかけとは裏腹の内なる恐ろしさを秘めています。
幸福、安心、喜び。そのどれもを均一に混ぜて薄~く伸ばしたものが内包されています。そしてそれは長期的に作用を施してくる、遂にはそれが当たり前の状態を引き起こし、そのハッピー感の定期的な効果を求めようになる。
これでいいんだという魔法の言葉を唱え、それを繰り返しているだけのジレンマも忘れ、果てにはあるのは思考停止と言わざるを得ない物語が待っています。
もうそれ無しでは居られない心にされてしまったら、オカダの『ツームストンからのレインメーカー』この一連のモーション映像が脳内でずっとリピートされてしまうかもしれません。なんて恐ろしい事でしょうか・・。もはやレインメーカー中毒。。。
仮に自覚症状が無いとしても、それは永遠の幸せ、
ではありませんよね?
だからなのです。
だからこそ、今回のレインメーカーが私達に降らしたハッピーエンド感に屈してはまずいのです。私もなんとかこの中毒性にレジスタンスしなければと自分を鼓舞しています。
そうは言ってもですね、やはりプロレスという物語のストーリーを変えるには観る側の感受性のみじゃどうにもならない。主要キャラクターがその行動を示してくれなければページの改変はできません。
もちろん居ますよ、今最もストーリーの新章を紡ごうとしてくれる男が。
スイッチブレイドです。物語の停滞も、ハッピーエンド感もまとめて切り裂いてくれる。ジェイ・ホワイトにそう期待するしかありません。
ジェイはまだはっきりと言うなれば、未完成でしょう。新日本の顔となるにも、バレットクラブのリーダーとしても、ヒールレスラーとしても。
どの立ち位置においてもまだまだ未熟な部分もあり、本人としても色々と試している真っ最中かもしれません。それでもジェイが今背負うであろう荷はとてつもなく重い。不完全で未完成なまだ若きプロレスラーがその肩に乗せている役目は、間違いなく最重要な任務だと思います。物語の鍵を握っているわけですから。
オカダの勢いはそのままに、アメリカMSGさえもハッピー感で包み込む可能性は高い。それは観る側のテンションも安心感に満ち満ちているからです。オカダ・カズチカの包容力は今最高値を叩き出しています。
何度も問います、これで本当にいいんでしょうか?
このハッピーエンド中毒は依存性が高く持続性も予想を遥かに超えて長いかもしれませんよ?
抜け出す機会はそう何度も用意されていないと危機感を持つならば今しかありません(※ちょっと大げさかも)
これはもう処方が必要ですね。次回の記事で処方しなければならないでしょう。
ジェイ・ホワイトという処方箋を私が書きます。
それなりの内容になるかどうかの保証は持てませんが、ジェイ・ホワイトをもっと味わってみようではありませんか。少なからずそういった楽しみ方はできるはすです。
次回の記事では、先日のNJC2019決勝後に登場したジェイ・ホワイトにスポットを当ててみることにしましょう。
最後まで読んで頂き嬉しいです。
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