新日本プロレスを物語る!

新日本プロレスという最高の『物語』、それは必然と偶然が織り成す感情のドキュメント!主役は、レスラー全員です。

新日本プロレスという最高の『物語』、それは必然と偶然が織り成す感情のドキュメント!
主役は、レスラー全員です。

メインに並ぶ一級品?!  【新日本プロレス 日本武道館】

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こんばんは、筆者のザ・クスノキです。

 

今夜、私達新日本ファンにとっての“真夏”が終わりましたね。

 

最高の夏でした。例年通り、灼熱の祭典でした。

 

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優勝者は飯伏幸太。惜しくもジェイ・ホワイトは敗れ、名残惜しきG1クライマックスは幕を閉じましたが、結果は結果です。ジェイの優勝はならず、飯伏幸太の初優勝という真実は刻まれた。覆らない夏の終わり。

 

 

G1決勝の話題で記事の内容を埋めたい所ですが、残念ながらそれをさせてくれない選手達が居る。

 

 

そう、ヤングライオン達です。

 

 

今夜の大会では、熱量だけでいえばG1決勝の試合に並ぶ位の試合をしてしまったんじゃないかと私は感じてなりません。

まさかの第一試合です、言わば大会開始と同時に会場のオープニンングマッチとして据え置かれる第一試合がなんとその日のベストマッチに選出されてもおかしくない程の熱量数値を叩きだしてしまった。

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大げさだとは思いません、言い過ぎだとも思いません。今夜観戦されたファンの皆様なら等しく感じたあのインパクトは絶大だった…。

 

日本の野毛道場VSアメリカのLA道場

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新日本プロレスの歴史においてまた新たな物語が動き出してしまった。国籍や肌の色は関係無いとするのが現代における常識なのかもしれない。この時代に日本人だのアメリカ人だのは差別的だと声高に言う人も多いでしょう。

 

でも今回のこのプロレス的図式において、国籍が違い肌の色も違っているからこそ面白い。唯一同じだと言えるのは魂の部分。新日本魂なるスピリットは国籍も肌の色も関係なく宿す事ができる証明は既にされています。逆に言い換えてみますね、魂は同じなのに国籍や肌の色が違うからこそ面白い。

 

“何かが違う”って見方をするのは私は悪い事では無いと思っています。もちろん人が営む生活の中で不便を押し付ける様な違いは無い方がいいでしょうし、人間の権利や法律の話となると全く別の話でしょう。

 

“何かが違う”、でも宿す魂の形は似ている。

日本のヤングライオンとLA道場のヤングライオンがあえてぶつかり合うのは自らの存在価値を高める事ほかなりません。切磋琢磨などという生易しい行く末を占うのではなく、今夜の第一試合では相手の存在価値を消してやるという意気込みを選んでしまったヤングライオン達。

 

それでいいんです。

 

向かい合った目の前には同じヤングライオンの姿。

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でも“何かが違う”。

 

仲間?友達?パートーナー?ちょっと待ってほしい、同じヤングライオンの名がつけばなぜそんな括りと決めつける?

彼らの闘志は私達観る側にも訴えかけるような火花を散らしました。夏の終わりの風情として代表される線香花火、燃え堕ちたあの瞬間はまさに風情そのもの。でもヤングライオン達の火花は風情とは程遠いものでした。

潰してやる、と。

潰してみろ、と。

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血の気の漂う肉と骨の音。

 

黒パンツいっちょでどこまで表現できるのか。どこまで観る側の者達へ伝える事ができるのか。その術はあまりに少なく、狭い。オリジナルの入場曲は与えられず、技の制限まで受け、個性あるコスチュームの主張も許されない。

 

没個性。

 

と、思いきや。

 

環境と条件は一見そう見えるかもしれませんが、ヤングライオンである事そのものが一種の個性にもなる気がします。

技が制限されるならば基本の技を丁寧に、そして力を込められるだけ込めればいい。一切の無駄を省いた時に出るスマートさにも似た何か。捉え方の問題もあるでしょうが、多様に持ち合わせる事だけが個性とは言い難いですし、感情と気迫の本質はテクニックだけでは誤魔化せません。

 

向かってくる相手の技を受け、次はこちらの番だと相手に技を打ち込む。

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何がそんなに憎いのか、何にそんなに怒りを覚えるのか。

 

これは生存本能ですよ

 

 

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これはもう己の劣等感を振り払う為、自身の存亡を賭ける為。

やらなきゃ消されるんです、自分の存在価値が。耐え切る姿を見せなきゃ消されるんです、自分の魂が。

 

魂のルーツは同じでも、等しく評価を受けられる保証はないずです。だから憎い、だから怒る。自分達の存在証明を脅かす相手に対して誰が優しさや弱さを見せますか?

 

だからこそ負けたくない。

 

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今夜のオープニングマッチではこの負けたくない気持ちが身体の隅から隅まで表現されていました。表情、声、動き。相手を潰しかねない危険性と、自身が壊れてしまうほどの鬼気迫る衝動。

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試合決着もオーソドックスな逆エビ固め。基本中の基本。

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しかしながら、この一場面ににプロレスの面白さが詰まっているの間違いないのではないでしょうか。本当に面白かった、素晴らしかった。

 

最高の試合の一つに並ぶ一級品のヤングライオンVSヤングライオンを見せてもらいました。まだこの試合を観ていない方が居ましたら私は強くお勧めします。絶対に観るべき。

 

やはり前回の記事の内容にも書きましたが、ヤングライオンのシングルマッチをもっとこのシリーズ中に組んでもらいたかったなと再度感じました。ヤングライオンも複数人居ますし、何度か組み合わせを変えながらこのテーマは持続性のある戦いになります。もっと多用してほしかった。

 

この試合においてまだ賞賛すべき箇所が残っています。それは試合後の一幕。

試合決着の直後から感情の収まりが効かない成田選手が再度つっかかていく状況に。

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リング場の事態を収集すべく他のヤングライオン達が止めに入るのですが、

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なんと試合に選出されていなかった上村選手(同じくヤングライオン)が止める側から一転して自身も飛びかかってしまうのです。

 

 

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我慢ならなかったのでしょう。同じ日本のヤングライオンがアメリカのヤンングライオンに負けることが。

 

 これです、これ。

 

この躍動たる衝動。激動たる鼓動。

 

 

 

魂が黙っちゃいない。

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完璧ですよ、ヤングライオンの魂を表現しなくちゃいけない場で完璧なる感情を表現。観ている側にこのヤングライオンの対立試合の続きをまた観たいと思わせてくれるには充分すぎる程のオープニングマッチでした。

 

ヤングライオンという物語は絶対に途切れません、なぜなら魂の物語だから。

 

命は途切れても、魂は簡単には消えない。

 

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プロレスが戦いの表現なら、感情のドラマならば、は消えないのです。 

 

 

 

 

 

 

 

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◆ここまで読んで下さり本当にありがとうございました。

  もしよかったら次回更新にも覗きにきて下さい。

 

 

 

 

  

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