酷暑の続くサマーデイズ、身体の変調には充分ご注意を。
こんにちは、筆者のザ・クスノキです。
今朝、家のベランダにて蝉の躯が横たわっていました。あんなにも喚き散らした人生に幕を下し、微動だにしない静かな死に様。一瞬の輝きはどれだけ生の喜びを謳歌したことかと憂いを感じつつ、どこか羨ましさを覚えずに居られません。
蝉にとっては約一週間という己の命の期間が彼らにとっての“夏”なのでしょう。そして私達新日本プロレスファンにとっての“夏”とは?
言うまでも無かったのだとしたらこれは失礼をしました。ですが言わせて下さい、それは“G1”です。
今まさに新日本プロレスが行っている真夏の祭典G1クライマックス29、熱いプロレスラー達が酷暑以上の熱を発散し戦いの渦を巻き起こしています。
天気予報を見れば大型の台風が接近中とのニュースですが、いやはや、それがなんのその。既に熱く過酷な旋風はこの日本列島で巻き起こっていたのですから。
G1という台風。
私達は先月から熱視線を向け、真夏を感じていました。
そのG1も今夜、そして明日で終わる。
悲しみよりも喜びを。寂しさよりも胸の高鳴りを。
私達新日本プロレスファンにとって、もしかしたらG1の終わりは夏の終わりを意味する。
言い過ぎですか??
いえ、そんなはずはありません。私達は今夜と明日にかけて最高潮の真夏を体感する事となるのです、だとすればそれが過ぎてしまった後の日々が例えこよみの上では夏であっても本当に夏でしょうか?夏だと言い切れますか?
プロレスの異次元空間は簡単には私達を解放してはくれない。非日常の甘い汁をすすった帰り道、簡単には日常の帰路へは歩かせてもらえないかもしれません。
覚悟が必要です、プロレスの観測者になるならば覚悟が。
G1とは夏そのもの、そのG1が閉幕すれば私達にとっての夏が終わる事を意味します。だから、明日で私達にとっての真夏は静かな喪に服す。
悲しみよりも喜びを。
寂しさよりも胸の高鳴りを。
終わる事が悲しいんじゃない、まして寂しさだけの終わりじゃない。私達が今夜から明日にかけて迎えようとする光景は、喜び。そして胸の高鳴り。
戦いは感情です。私はこのブログでずっと前の記事から散々書き殴ってきました。感情だと。
感情の揺れ、感情の爆発、感情の真撃。
感情の表現こそがプロレスの基本。
では私達観る側はどうでしょう?
私達観る側にも感情の取り扱いが必要なのです。これは必然と断じても構わない位の重要な条件であり、その条件こそが楽しむ為のカギとなる。子供でも大人でも、御年寄りだとしてもどんな感情を乗せるかは自由ですから。
私がこの新日本プロレスの“G1”を夏そのものと位置づけ、“G1”の決勝が終われば“夏が終わる”と表現(体感)する様子こそが良い例です。
これが私の感情。私のプロレスへの楽しみ方は季節さえも巻き込み取り込んでしまう。私の心は夏模様、私の心はプロレス模様。
夏が終わる前に少々長い前置きも一旦終えましょう。
今回の記事で書こうとしていた内容に入ります。
記事のタイトルが今回はつまらない題になってしまい、なんだかそのまんまです。致し方ない。
このG1シリーズ中にG1公式戦(A・Bブロックの各シングルマッチ)と合わせて前哨戦となるカードもタッグマッチ形式で組まれているわけですが、ここにちょっぴり思う所があり、せっかくですからブログの方で書いてみようかと思った次第です。
まず前哨戦というのはシリーズ自体を繋いでいく為の接続語としての役割があります。これはベルトを賭けたチャンピオンシップが決定した時点から、王者と挑戦者が王座戦の当日に向けて前哨戦を何度かやり合う事で少しづつ選手同志の闘志が火花を散らしていく段階をファンに向けて見せていく流れです。
王座戦の1日ぽっきりだけでは各地を廻る巡業の際にテーマが乏しくなると考えられ、それなら巡業そのものに王者と挑戦者の前哨戦を挟んでいけばファンの感情移入は焦点を合わせやすいのでしょう。
それに何よりもチャンピオンシップを頻発する訳にはいかない為、それ以外の日程でどうテーマを繋ぐか、チケットの売れ行きも考慮すれば王者と挑戦者の顔ぶれは話題の渦中ですから使わない手は無い。
結果、前哨戦はうまく効果を出せると見込めるわけです。
私も王座戦に向けての前哨戦のやり合いに関しては異論はありません。それは前哨戦がある事で試合での顔見せとお手並み拝見だけではなく、王者と挑戦者の舌戦の機会も充分に与えられるからです。
大事ですよね、コメントでの自己表現。前哨戦がある事で選手の印象も変化したり、結果の読めない楽しみも膨らんでくる可能性が期待できる。チャンピオンシップに向けての前哨戦は必須だと思える位です。
ことG1に関してはどうでしょうか?
もちろん私の感じた意見でしかないですが、思ったままに書いてみます。
G1の醍醐味といえば優勝という冠は当たり前として、まずは選手のシングルマッチの多さです。これは通常のシリーズにおける巡業カード組み合わせに比べれば格段にシンングルマッチの数が増えます。加えて、初顔合わせのサプライズ。
普段はあまりお目見えしないカード組み合わせはファン心理にダイレクトに響いてくるわけで、具体的にまず挙げれるのはユニット同志の仲間内の激突。
通常よりプレミア感が出ますよね、仲間同志の一騎打ちだなんて。
これだけじゃありません、外敵の存在。
今回で言えばKENTA選手やモクスリー選手を指し、二人には元WWEという肩書まで引っさげてくれていますから、新日本側の選手からすれば戦いのテーマも大々的で分かりやすい。勿論ファンにとっては尚更。
何が嬉しいってこの外敵が一人や二人だけではなく約9人もの選手とのシングル戦を一つのシリーズで観戦できてしまいます。これは贅沢ですよ、本来は。
どちちの例にしても、キーワードは“初顔合わせ”です。
そうなんです、この初顔合わせというビックサプライズがこのG1クライマックスでは同時多発的に叶ってしまうからこその醍醐味と言えるのではないでしょうか。
それゆえ、前哨戦を設けてしまえばせっかくの初顔合わせ(初めて肌を合わせる)が公式戦当日を待たずに済まされてしまう。これはとても勿体ない気がします。
本当の意味での初遭遇と銘打つ為にも、G1エントリー選手達の前哨戦はここは思い切って無くしてしまうというのはどうでしょう?
予定されている公式戦の日程当日までの我慢こそが熱量の爆発へ。
そして、このエントリー選手の前哨戦を無くすと同時に私が期待するのはG1エントリー選手以外の選手達の場を拡大するという所にあります。G1エントリー選手だけのシングルマッチだけでは確かに興業として完璧かどうかは分かりません、花を添える意味でも前座試合も含めG1公式戦以外のカード組み合わせは必要なのでしょう。
例えば、このG1シリーズ中はG1エントリー選手以外の選手のシングルマッチも積極的に組んでみるというのは有りかもしれません。
チャンスを与える意味合いを第一に考えるならばヤングライオンのシングルマッチを何試合か組む事は新たなテーマを生み出します。タッグでは無くシングルを。
最近LA道場から海外のヤングライオンが登場したりと、来年のG1エントリーへの布石や査定も含めたヤングライオンマッチの多用はG1とセットで行っても面白そうですし、ファンにとっては本戦とは別の楽しみを見出せる人も沢山居るでしょう。
ヤングライオンだけではありません、私が今年に入ってから割と気になっているトーア・ヘナーレ選手。
ご存じの通り彼は既にヤングライオンを卒業していますが、たぶん括りとしては若手勢の1人です。ただ、私が何に気になるかといえばヘナーレ選手へのチャンスを与える機会や流れがさすがに少なすぎるのでは?と思う部分です。
身体に関しては明らかにトレーニングを欠かしていない証明の様なボディのヘナーレ選手、たとえチャンスを与えられなくても腐らずサボらず体を仕上げてファンの前に姿を披露しつづける様子はまさにプロの鏡。
更に言えば、コメントに関しても前向きなアピールを何度も何度も繰り返しまったくもって意識の欠如は無く、いつでもチャンスをつかむ心づもりである発信を欠かしていないヘナーレ選手です。
G1のエントリーを与えられ無かったのは悔しいだろうけど、せめてヘナーレ選手様のシングルマッチをこのG1シリーズの中で組んでみてもよかったのではないでしょうか。
これはG1というテーマを持たない選手達にも別のテーマを持たせるある種の絶好の機会です。
テーマが無ければチャンスは産まれにくいですし、ファンの見方も早々簡単には変わりません。テーマがあってこその選手のプロセスです。ヘナーレ選手だけじゃありませんね、YOSHIHASHI選手だってそう。
G1直前にひと話題作った男であるYOSHIHASHI選手についても、G1が始まった途端に何のテーマも与えないというのはこれまた勿体ない気が。G1前にザック選手を巻き込んだ話題をどうにかG1中にも上手く繋げて、独自のテーマを掲げる事に挑戦させる場を作ればファンの話題も膨らみますし、またそのテーマが来年のYOSHIHASHI選手の来年G1エントリー時の流れに繋げられるかもしれません。
ここまで書けば、やはり第3世代にも触れなくちゃ記事は終えられません。
第3世代の小島・天山・永田・中西の4選手においては実質G1卒業?状態です。早い話エントリー権はほぼ無しという状態。
ファンの需要が無いという団体側のシビアな判断なのか、それとも本人達が過酷な連戦への危惧から辞退を決めたからなのか、その辺の事情は私はこの記事では変に深追いする様な無粋な事は書きたくありません。
ただ言いたいのは、G1に出場していなくても第3世代の4選手にも初顔合わせのカード組み合わせは作っても面白かったと思います。
例えば第3世代とKENTA選手とのシングルマッチ、どうでしょう?中西選手と天山選手がKENTA選手とぶつかれば面白い試合になるかもしれませんし、モクスリー戦だってそう。
永田裕志VSジョン・モクスリーなんて一体どんな雰囲気の試合になるのでしょうか。全く噛み合わない試合になったとしてもそれはそれでG1公式戦とは違った話題になると思えば面白さ倍増です。(しかしG1公式戦とは別にシングルマッチを増やされるKENTA選手とモクスリー選手にとっては地獄の巡業レースになってしまう笑)
G1エントリー選手自身の前哨戦は必要か不要かという議論ではありますが、何はともあれG1エントリー選手の初顔合わせカードはやっぱり当日まで完全に初対面にした方が良いというのが一番の思いですね。
今回はここまで。
思ったよりも長文になってしまいましたが、こんな暑い日にここまでじっくり読んで頂いて本当に嬉しいです。
◆ここまで読んで下さり本当にありがとうございました、もしよかったら次回更新にも覗きにきて下さい。
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