新日本プロレスを物語る!

新日本プロレスという最高の『物語』、それは必然と偶然が織り成す感情のドキュメント!主役は、レスラー全員です。

新日本プロレスという最高の『物語』、それは必然と偶然が織り成す感情のドキュメント!
主役は、レスラー全員です。

ザックセイバーJrという物語

遭遇 編 

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こんばんは、筆者のクスノキです。

春の陽気もだいぶ顔を見せ始める今日この頃、桜の花びら散り終える前にはお花見に足を運んでみてもいいかもしれません。

 

今回の記事は、前回のつづきを書いていこうと思います。前回記事を未読の方は、ぜひ一読下さい。


 それでは、ザックセイバーJrについてのつづきです。

2015年、ザックセイバーJrは主戦場としていたいノアを離れます。自分の可能性、キャラクター確立への試行錯誤、現状への不満、次なるステップ、色々な事を頭によぎらせながら彼はここで日本を一旦発ち、ヨーロッパへとその身を戻すのです。

 

そんな中、2016年にまず一つ目のインパクトがザックの物語に起きます。それはWWEからのオファー。団体の規模だけで言うならば疑う余地の無い世界一の米プロレス団体であるWWE。そのWWEからの接触という一大事です。

 

未知なる遭遇、とまではいかないまでも、ザックセイバーJrというプロレスラーの今後を左右する可能性を引き起こしかねません。

 

この時のオファーの内容は、WWEが主催するCWCというトーナメント大会への出場打診といったもの。このCWCとは何か、世界各国からクルーザー級(92キロ以下)限定による32名の選手が出場するシングルトーナメント戦です。

正式名称はクルーザー級WWEクラシック

 

当大会最大の魅力は何と言っても世界各国団体を一切を問わず有名選手が出場したという点、当時フリーだった飯伏幸太もオファーを受け出場しています。

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更にはこの大会での活躍をした選手にはWWEとの正式所属契約の段取りまでの手筈を、目論見とした大会開催だったのは明白です。

まさにWWEお得意の良い所取りの摘み食いといったやつでしょうか。ビシネス精神からいけばごく自然な成り行きではありますが、物語の観点からいけば場合によってはジェンガの総崩れみたいな恐れもそこには孕んでいます。

おっと、すいません。これ以上、手が滑っては話が逸れてしまいますね。

 

WWEについてはここでは深く触れずまた改めての機会にとっておく事にします。

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大会終了後、ザックは優勝はできませんでしたが、当然の如く主催者WWEからの専属契約の話が持ちかけられるのです。しかし、なんとザックはこのオファーを断るという選択をします。

 

契約内容への不満や双方の求める条件不一致、具体的なやり取りは明かされていません。

WWE以外でまだやりたい事があるという意思表示なのか?、あるいは単純な交渉決裂なのか?

 

どちらにせよ、この選択がある意味後の新日本プロレスとの遭遇、そして参戦の姿を実現させてくれたのは間違いないのかもしれません。

 

そのままWWEでの活躍する姿を期待していたファンも多くいたかもしれませんが、私はこれでよかったのではないかと確信しています。なぜならば、WWEからのオファーを断った、このエピソードを手に入れた事はザック・ストーリーにとっての味わい深さを引き立ててくれたからです。

 

あの最大手WWEからのオファーを断った、これはそのレスラーのある種のブランドにもなってしまう。

 

オファーを断ったというのは決してネガティブな要素ではなく、むしろそのレスラーが一体自分のビジョンをどう描こうとしているのか?自分のキャラクターをどう考えているか?そういったアイデンティティの根幹を観る側が補強してくれるといった思わぬ二次的福音が発生しうるのです(しかしこれについてはプロレスラーへの見方の問題に触れる事となっていき、立場や視点によっては観る側からのレスラー達への押し付けではないか?という批判もあるでしょう、このバランスは難しい)。

 

どう捉えるにせよ、ザック・ストーリーに魅力を感じる上でぜひ役立ててほしいエピソードです。

大手メーカーからの専属契約を断る技術者大手音楽事務所からの専属契約を断るミュージシャン、なぞらえるならこんな所でしょうか。若き匠と称されるザックですから、更にこのエピソードにより職人気質を上乗せして観る事ができるでしょう。

 

2016年にはこのインパクトだけでは終わりません、つ目のインパクトが待っていました。

 

それはあのドラマチックな男との遭遇です。

 

柴田ですよ、そう柴田勝頼f:id:njpstory:20190306211901j:plain

何がそんなドラマチックな男なのかはぜひ以前の下記記載の記事をお読み頂けたら幸いです。

NJCにもストーリーを①

ドラマチック交差点、解説席に座る男

 

 

当時イギリスに新日本プロレスから遠征していた柴田勝頼と、ザックはイギリス団体RPWでシングルでぶつかりました。

柴田との初シングル。未知なる遭遇、ではなく、憧れとの遭遇というやつです。

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憧れ?そうなんです。ザックにとって憧れのレスラーの1人でもある選手が柴田勝頼。ザックはまだ10代の頃、日本のプロレスビデオをみていた時に、ちょうど2003年頃の新日本プロレスで活躍していた柴田を目にしファンになったとの事。本人曰く。

 

ザックが試合中に使う、PK(ペナルティキック)。

そうです柴田が得意技として昔から使っていましたね。この辺ももしかしたら、柴田ファンだからというPKを使う理由にあるかもしれません。

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まだ新日本プロレスを退団する前の、粗削りで無鉄砲な今とは違う魅力が確かに当時の柴田にありました。

今でも柴田勝頼は不器用な部分は多分にありますが、洗練された武骨さをその身に纏い、スタイルの確立としてはもはや完成に近い不動のものとなっています。

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そう、憧れを持っていた相手との一戦。

 

ここでもドラマチックですよ。ドラマチックINイギリス。

 

この遭遇はもしも柴田が新日本に戻ってこなかったらめくられなかったページです。そしてザックがWWEからのオファーを断ってなければ生まれ無かったページ、かもしれません。

 

いくつかのifを乗り越えてこその物語(なんだかラブストーリーみたいな文体になってしまう事をお許し下さい)、それがドキュメント

 

作ろうとしても作れない偶然と必然がプロレスという物語には間違いなく存在するのだと思います。何をどうドラマチックと捉えるかはあなた次第です。しかしドラマチックはいつだって観る側を待っていてくれる。片想いでも両想いでも待っていてくれるんです。

 

そしてまた、振り向くか振り向かないかもあなた次第。

 

この遭遇はザックの憧れというテーマで終わると思いきや、意外や意外。

この一戦で実は大きく得るものがあったのは実は柴田の方でした。

 

ザックとの一戦で、柴田にとってはクラシカルへの回帰を促されたのです。

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もちろん柴田はサブミッションへの知識は充分に持ち合わせていたわけですし、総合格闘技の経験もある柴田にとってグランド(寝技、寝た状態ので攻防)技術は当然持ち合わせていました。

 

しかし、自分のプロレスにスタイルとしてどうそれを加味するか、ザックを通してイギリス遠征のテーマを絞れた事は柴田にとって非常に重要かつ具現化できたようです。

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その証拠に柴田は帰国後から、新日本戦線でランカシャースタイルをしっかりと自分の試合展開に取り入れました。

自分を憧れだとしてくれた相手から学ぶ、これは柴田勝頼に新たなストーリーの息吹をもたらしてくれたのです。

 

ザックにとっての憧れの遭遇は、結果的に柴田の物語にも大きく影響をもたらしたのでした。

物語がどう左右するかは本当に読めないものです。

 

そしてこの翌年、2017年

ザックセイバーJrは新日本プロレスに遂に登場を果たします。ただの登場ではありませんでした。まさかの鈴木軍への電撃加入。英国の若き匠が選んだ道筋はなんと鈴木軍だったのです。

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誰の手引きだったのか、それとも本人の意思決定によるものか。はたまた会社側からの打診だったのか・・。

 

その後のザックについてはもはやここで語らざるとも皆さんのよく知るところでしょう。

 

さてここで、ザックの魅力についてもう一つご紹介を。

 

もう少しだけお付き合い下さい。いえ、むしろここからこそぜひ目を通して欲しい。

実はここからの文章(もはや画像集になるやも)を記事に乗せたかったのが本音なのです。

申し訳ありません・・、長ったらしい前置きを書いてしまい、、、

 

前回記事で書いたのはザックのの部分にスポットを当てました。今更紹介しなくても誰しもご存じの通りだったでしょう。

 

今回のザックの魅力についてはなんと『ザックの口の悪さ』。

ザックの紳士的な雰囲気とは大違いの彼の歯に衣着せぬ発言は魅力的と言わざるを得ません。

 

インテリジェントな頭の持ち主(わりかし経済学や思想の話にも精通しているとか)であるザックですが、なぜか口が悪い。達者です、彼は。

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その落差はとにかく大きい、スーツを着こなす姿を見れば更にそのギャップに戸惑うはず。

ザックの口の悪さ、それを私はザックのイライラ感と称しています。

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ではご紹介、と言いたい所だったのですがまたもやお時間です。

 

読んで頂いた方々のイライラを誘発したいわけでは決してありませんので、続きの記事はまた明日朝にでも早急に挙げたいと思います。

次回は短く簡単に画像をメインに記事を書きますので、ぜひ引き続きお楽しみ下さい。

 

 

長文失礼しました。

 

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