新日本プロレスを物語る!

新日本プロレスという最高の『物語』、それは必然と偶然が織り成す感情のドキュメント!主役は、レスラー全員です。

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主役は、レスラー全員です。

ニュージャパンカップにストーリーを!その①

優勝者予想よりもNJCにストーリーが生まれるか、そこが重要!

前回の記事に続き、ニュージャパンカップ2019について書きます。前回の記事がまだ未読の方はぜひ一読してもらえたら嬉しいです。↓

 

www.njpwstory.online

 

今回のニュージャパンカップ、出場枠を拡大しカード組み合わせは色取り取りとなりました。それだけも充分に見所満点です。しかし、私はこのニュージャパンカップに、どんなストーリーが生まれるかという期待をしてしまいます。なので、今回は優勝者の予想、ではなく、ぜひとも今回NJC2019にも大きなストーリーが生まれてほしいという祈願の思いを記事にしてみようと思います。

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今回は好カード揃いに目新しい出場選手、更にはベルト保持者も参戦、これだけでも魅力がぎっしり詰まったトーナメントなのは間違いないですし、フィンレー選手の負傷欠場によりタグチジャパンの田口監督が急遽の代打出場というサプライズまでも付加されました。まさにお祭りです、春の祭典の名にふさわしいビックイベントの様相を呈してきました。

 

しかし、そうしかしです。今回のNJCには大きなストーリーが発生するのか?という部分が非常に気になっています。優勝者は誰か、これに関して気になっていないかといえば嘘になりますが、選手が優勝することによってそこにはどんなストーリーがあるのか?優勝後にどんなストーリーを描いているのか?もっと言うならそれぞれの選手が優勝できなくてもどういった物語を背負って出場しているのか、重要かつ楽しみたい要点はそこでしょう。

 

さて、今回の記事において、まさに模範解答のような良い例があります。

それは2017年のニュージャパンカップが挙げられるのではないでしょうか。もちろん、2017年だけがというわけではなく、素晴らしい物語を提供してくれたNJCは他にもありますが、今回は2017NJCを例にさせて頂き、気持ちを込めて熱く書いてみたいと思います。

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2017年の優勝者は柴田勝頼でした。この時の柴田の優勝からベルト挑戦への流れは物語の塊のようなものだったと思います。それは柴田勝頼がドラマチックの塊だったから、とも言えるのかもしれません。なぜこの時の柴田がドラマチックな男と化したのか。2017年当時を振り返りつつニュージャパンカップの理想図を語る事にします。

 

まず2017年当時、この時のIWGPチャンピオンはオカダ・カズチカでした。

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そして、そこから更に時間を遡ること2014年二月の時点もIWGP王者はオカダでした。2017年のNJCには、2014年からの約三年という時間軸がストーリーとしてまず存在します。それは柴田自身のオカダへの道のり、という時間軸です。

 

2014年2月、オカダが持つベルトに後藤選手が挑戦します。セコンドには柴田勝頼。加えて解説席には高校時代の恩師まで登場(これは後藤柴田の同級生物語によるもの)。

これだけのお膳立ての状況の中でしたが、後藤選手は見事に玉砕。。この時後藤選手にとっては7度目の挑戦での悲願の初戴冠なるか!?という大きなテーマまで大々的に掲げられていたにも関わらず、無惨な敗戦となってしまった。。。

 

後藤選手にとっては悲観せざる負えない状態に陥ってしまった時でもありました。しかし、この悲観的敗戦の直後に、待望の流れが起きようとします。セコンドに居た柴田の挑戦です。同級生の仇を討つ、プロレスにおける熱い展開の大王道でしょう。

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リング上で対面する二人、戦う者が遭遇した交差点。向き合う視線は緊張の世界を瞬時に作り出す。次のIWGP選手権試合は早くも決定だ!とはなりませんでした。まさかの展開の裏切り。

 

この時のオカダは受け止めなかった、いえ、違いますね。オカダは柴田から逃げたんじゃない、挑戦者にはまだ値しないと審判を下しただけだったのです。当然でしょう。政権を築いたトップなわけですし、挑戦者への選定をやる位当たり前の権限です。

この時オカダが吐き捨てたセリフ、『俺の目の前に立つだけでベルトに挑戦できると思うなこんな感じだったでしょうか。この時の金の雨降る王者ことオカダ・カズチカは正直素晴らしかった。王者の貫録を見せつける雰囲気に持っていったわけですから。リング上で睨み合えば誰でもほいほい試合が決まるわけじゃない、ある種の皮肉ですよね。

 

完全に透かされた柴田、どちらの格が上か、この時に柴田の悔しい感情はマグマの如くだったはず。マイクの段階で格の差を表現されてしまうのは、プロレスにおいて試合の結果よりも深く根深いダメージを相手に植え付けるものです。それは選手間だけの問題に留まらず、ファンへの印象も良くも悪くも波紋を起こしてしまう。柴田ファンにとっても内なるダメージを与えられて事でしょう。私もその1人でした。なぜ、、なぜ、柴田がオカダに挑戦できない、、、となったわけですね。

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でも結果的には大正解だった、これでよかったんだと思える日はこの2014年から3年後に来るわけですから。

 

プロレスにおける3年という経過は決して短いものじゃありません。その3年でいかなる状況も環境も変化してしまう可能性はゼロじゃない柴田が新日本にずっと居てくれる保証なんかない、もっと言うならオカダが何年先にもベルトを巻いている状況があるかどうかも分からない。確約の無い不安、それでもプロレスを観続けるという希望、プロレスのストーリーとはそういった形の定まらぬモノがいつか絶対的な物として造形していく過程そのものだと言えるのではないでしょうか。

 

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『NJCに優勝してから、順序通りに来い』(2014年オカダのマイク)

 

ここからもう既に、ドラマチックな2017年ニュージャパンカップが始まっていた、なのかもしれませんね。そして柴田の物語もここから加速、熱く厳しい男の根性は自分でも制御できないままに。制御するつもりもなかったからあの結果に襲われた、とも捉えられるのは何とも辛い所ですが・・・。

 

記事はまだ続きます。続きも引き続き読んでもらえたら嬉しい限りです

 

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 つつづきです ↓

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