新日本プロレスを物語る!

新日本プロレスという最高の『物語』、それは必然と偶然が織り成す感情のドキュメント!主役は、レスラー全員です。

新日本プロレスという最高の『物語』、それは必然と偶然が織り成す感情のドキュメント!
主役は、レスラー全員です。

ケニーオメガ 主人公にも魔王にもなれる物語


さて、新日本プロレス退団が濃厚になっているケニーオメガについてです。

 ケニーの心中を先日の1.4東京ドーム棚橋戦を軸に書いてみたいと思います。物語を語るにはその「道のり」を記すのが重要となりますが、ケニーの道のりについては別記事にて綴りましたので、もし良ければ先にそちら↓から読んでみてほしいです。楽しむ土台が一層形作られると思います。

 



 ケニーオメガというプロレスラーは「ゲーム」の影響が多大にあるキャラです。自身の技のネーミング、入場時の演出、本人のコメントセンスなどなど、ケニー自身が大のゲーム好きだからこその魅力全開です。

今回のケニー対棚橋戦について書きたいことは沢山ありますが、当記事では「新日本の主人公になりたいという純粋な部分」一点のみについて絞りたいと思います。

まずは、とあるケニーのコメント記事から引用します。

ケニーは「MOTHER」というRPGゲームの大ファンで、昨年そのゲームの生みの親であるコピーライター糸井重里さんとの鼎談でこんな語りを残しています。

 

“みんなプロレスの試合を見てもすぐに忘れてしまいます、私はすごくそれがイヤです。

身体を犠牲にしてボロボロになってもみんなすぐに忘れてしまう。それがすごくイヤだと思った。”

 

 ここでまず思うのは、賛美や批判はあるにせよ、ケニーが試合で見せる派手で危険な技が、観客を盛り上げる為、自分のプロレスを見る人に刻む為の一心不乱なものであること。個人的にケニーのギリギリアウトなプロレスは反対する部分もありますが、スゴイものを見せたい!忘れられたくない!という少年の様な純粋で無垢な気持ちは正直共感します。少年時代、ゲームに夢中になった私だって、主人公になりたい、主人公の自分を見てほしいという想いは強くありましたし、大人になった今も胸の奥底で消え去ってはいないのかもしれません。

プロレスの試合における組み立て、間の取り方、色々ありますがそれらは一旦置いておくことにします。まずはシンプルに体を犠牲にしている、このシンプルなすごさがプロレスラーが見せるパフォーマンスの魅力なわけです。ケニーへの批判は諸々あるにせよ、それに対する労いはファンとして忘れるべきではなかったはず。

忘れてほしくない、このケニーの言葉は純粋でとても切ない。

ケニーのコメントを念頭に置いて観戦すると、棚橋戦の試合中、ケニーの表情がどこか寂しさを帯びてしまう。いや事実寂しそうでした。糸井重里さんとの鼎談にて、続けてこんなコメントも残していますので下記に抜粋しました。

“私の健康とか身体とか、相手のコンディションやパフォーマンスも、そういうもの全てをムダにしたくない。今度のビックマッチもそう。

その全部のパフォーマンスをずっと覚えていてほしい。『MOTHER』のように、いつまでもみんなに覚えておいてほしいんです”

 

ずっと覚えておいてほしい、こんなにも単純かつ明快で幼気な台詞をプロレスラーが言葉にしてしまうと非常に切ない気持ちになるのは私だけでしょうか? リング上で見せるケニー独特の鬼気迫るサディスティックなあの表情、ケニーが技の畳み掛けの時によく見られますが、相手を痛めつけているはずなのにそれに比例してケニー自身の身も心も痛めていっているかのように感じられてしまいます。

 

私を忘れないでくれ!私をずっと覚えていてくれ! 心の叫びがケニーの技のデンジャラス具合を高めていってしまった部分も少なからずあったのかもしれません。

相手を破壊してもOKだなんて私は一切思いませんし、あくまでもここで言いたいのは、ケニーの心情に目を向けてみるという我々ファン側からのストーリー補完の仕方という話です。それもまたケニーオメガ物語の楽しみ方なのではないでしょうか。

 
 1.4棚橋戦において注目すべき所はなんといってもケニーの入場シーン。

入場モニターに映し出されたのは懐かしき2Dゲーム画面でした。

 

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そこには主人公たるゲームキャラが最終ボス戦へと歩を進める姿が。もちろんその主人公はケニーオメガ。そして対面したボスキャラはなんとエース棚橋。

 

 

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しかしここで思い出して欲しいのは東京ドームメインにおいてチャンピャンはケニーです、そしてエース棚橋はあくまでチャレンジャー

図式としては、頂点に君臨するケニーに挑戦者のタナハシが挑むという至って基本的な形であったはず。
それなのにこの逆転現象は一体なぜ??

 

入場VTRでのゲームのボス戦は不思議な図式です。

王者であるはずのケニーが小さく描かれ、ベルトに挑戦する立場のはずの棚橋が巨大に描かれる。更に、本来は主人公の後押しとして表されるファン達のキャラが、なんとボスキャラの後押したる立ち位置に置かれるという不思議。

面白い演出ですよね、ケニーの心は傷ついていたかもしれませんが、彼のゲーム好きたる真骨頂が発揮された本当に遊び心のある入場だったと私は思います。

 悲哀なメンタルの状況下でも、ケニーは我々ファンを楽しませたい気持ちが強かったのだろうし、もちろんケニー自身もプロレスにおける自己演出を満喫したかったはずです。
ちなみにこの時の入場曲はいつもの『デビルズ・スカイ』では無く、Undertaleというゲームの『hopes and dreams』という曲が使われていました。希望と夢、、、ケニーの主人公になりたいという願いでもあり夢でもある純粋な想い・・。
 
 ケニーは真の主人公になれたのでしょうか?

 

 

 

 

試合の勝者はエース棚橋

リング上に敗者として横たわっていたのはケニーでした。

 黒き片翼はその羽を散らし、掴み取ったベルトも地上へ落下。


大事な局面にも関わらず白き片翼の姿がセコンドには居なかった事も、この寂しい敗戦に一層寂しさを上塗りしてしまった。

 

試合は終始エース棚橋の存在感が勝っていましたし、スピードやパワーはケニーの方が上回っているはずなのに、ケニーが棚橋を圧倒している印象がこの試合ではほぼ無かったと言えるかもしれません。ケニーの大技が棚橋に決まっている時でもケニーの表情からはどこか浮かない。。何とも言い様のない目をしているというか。。

 

 試合後日、東スポの取材に応じケニーは下記のコメントを吐露しています。

「いま思うとあの試合は主人公を決めるような戦いだった。勝った方が正義。

 少し言い過ぎてしまうけど、俺が頑張ってきたことが最終的には主人公の敵になるためだけだった…」

 


ケニーは主人公になれたはず。それだけの要素を充分に持ち合わせ、その為のストーリーも確実に積み上げてきました。ほんの少し生き急いだ感はあったにせよ、それもまた自分の願いの為にいかなる犠牲も厭わないという純粋ゆえの疾走感みたいなものです。
しかし残念ながら、結果はケニーが言ったまさに『主人公の敵になっただけ』。こんな切ない展開、こんなにも悲しい物語。主人公になりたかったキャラが、実は主人公の敵にされてしまったおはなし。
 
 このストーリはここで終わりなのでしょうか・・・?

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いいえ、まだです。

ケニーの好きなゲームの世界のエンディングは、まだなはず。

RPGゲームのこの展開、もうお分かりですよね。主人公になれなったキャラはどうなるか? 

そうです、魔王になるのです。

主人公の敵にされてしまったそのキャラは、その苦しくて悔しいマグマの如き感情を絶やす事無く今度は魔王として主人公たる者の前へ再び還ってくるわけです。

魔王になったケニーオメガは、黒き片翼に加え、黒き仮面と漆黒のマントもその身に纏い現れるかもしれません(※これではイービルとキャラ被りするのでは??とキーボードの手が一時止まりました)。

 

新日本への継続参戦は正直ほぼゼロに近いと思います、しかし物語の中断は決してマイナスでは無く新章への準備期間として考えれば、ワクワクしてきませんか?

しばし期間が空いたとしても、他の団体へ行こうとも、もう一度新日本プロレスのリングにケニーオメガが現れた時、

魔王としての新展開があるのではないか。そこからもう一度主人公を目指し、やり直しのストーリーを紡ぐのも非常に面白いと思います。

そうなるとまたしても飯伏の存在が今度はどう作用するのか?

二人の関係の変化も続きがまだあるでしょう、まだこのままでは終われないはずです

 

ケニーのあの入場VTRですが、もしかしたら、対エース棚橋、対ファン達、そして対新日本プロレス、この三者へのケニーなりの反抗でもあったのかも。

 
 

 主人公にも魔王にもなれる、それがケニーオメガ物語

 

 黒き片翼は、いつかもう一度舞い戻る。

さあ、まだ終わっていない。ストーリーの続きを。

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